作品紹介

ある父を巡る悲しい喜劇(コメディ)
― 誰にとっても身近な話 ―

フランスのモリエール賞で最優秀脚本賞ほかを受賞し、
ブロードウェイのトニー賞、
英国のローレンス・オリビエ賞で主演男優賞を受賞した傑作

フランスの気鋭の演出家・ラディスラス・ショラーによって2012年にパリで初演された本作「Le Père 父」は、2014年にはフランス最高位の演劇賞・モリエール賞最優秀脚本賞のほか様々な賞を受賞した注目作です。英語版に翻訳された後には、ウエスト・エンド、ブロードウェイのほか世界30カ国以上で上演され、トニー賞、ローレンス・オリビエ賞の主演男優賞など各国の主要な賞を受賞しています。

認知症の父親役に名優・橋爪功、父に翻弄される娘役に若村麻由美

本作の主人公で、認知症の症状にある父親アンドレを演じてきたのは、ロバート・ハーシュ、フランク・ランゲラ、ケネス・クラナムなどの各国の名だたる俳優たち。日本初上演となる本公演では、このアンドレ役を日本屈指の名優・橋爪功が演じます。さらに、フランスオリジナル版を演出したラディスラス・ショラーが日本で初演出。ほかキャストは、橋爪功演じるアンドレの娘・アンヌに若村麻由美、二人の周辺の人々を元宝塚歌劇団トップスターの壮一帆、進境著しい太田緑ロランス、そして実力派俳優として定評のある今井朋彦吉見一豊が演じます。

夢なのか現実なのか、思い出なのか妄想なのか……。
認知症の「」の視点で進行する舞台。

時間軸も含めて、認知症になった側の視点で構成されている本作は、タイムスリップを題材にしたSF小説のような趣さえあり、頑固で居丈高な父親の振舞いで笑いを誘いながらも、ダニエル・キイスの名作「アルジャーノンに花束を」を彷彿とさせる悲しみが漂います。ついさっきの会話が実は数年前の出来事であったり、初対面のはずの看護師はかなり前から世話をしてくれていたり。誰しもに起こりうる、認知症患者からの視点で進むSFのような現実。時間という概念は記憶されるからこそ存在するもので、その記憶が混乱していった人には現実がどう見えているのでしょう。また、そうなってしまった人を取り巻く家族たちは、その人とどう向き合っていけばよいのでしょうか。本作はこうした問いを演劇的に突きつけてきます。

高齢者の5人に1人が認知症となる高齢化先進国日本。意義ある初演。

今から約7年後の2025年には、団塊の世代とよばれるグループがほぼ高齢者と呼ばれる65歳以上になる日本。15年に行われた調査によれば、厚労省はその高齢者のうち5人に1人が認知症を発症しているだろうと推測しています。数にして700万人もの認知症患者を抱える社会が、すぐ目の間にやってきているのです。そんな高齢化社会の先進国と言われる日本で本作を上演する意義は大きいと言えるでしょう。

わずか数年後には現在の倍以上の人々が突きつけられる事象が、2019年2月、東京をはじめとする各劇場で目前で繰り広げられます。

あらすじ

80歳のアンドレが1人で暮らすアパルトマンに、娘のアンヌが駆けつける。

若い看護師が泣きながら彼女に電話をしてきたため、父に何らかの異変を感じ、行くはずだった旅行を急きょ取りやめてやって来たのだった。アンドレは看護師を自分の腕時計を盗んだと悪党呼ばわりし、自分は1人でやっていけるから看護師の助けなど必要ないと言いはる。しかし、アンヌに指摘されると、その腕時計はいつもの秘密の場所に隠してあった。なぜアンドレは誰も知らないはずの自分の隠し場所を知っているのか……。

今自分が居るのは、長年住んだ自分のアパルトマンなのか? この女や男は誰なのか? 何が真実で何が幻想なのか? 

自分自身の信じる記憶と現実との乖離に困惑する父と、父の変化に戸惑う娘。驚くほど無防備な愛の残酷さと忍耐の限界をユーモラスに描いた本作は、現代版『リア王』とも呼ばれ、記憶や時間が混迷していく父の視点で観客が物語を体験していく、という斬新な手法で描かれた哀しい喜劇(コメディ)。

上演記録

2012年09月
パリ・エベルト劇場 (15年1月再演) (演出:ラディスラス・ショラー)
2014年10月
英国・シアター・ロイヤル・バース
(英訳:クリストファー・ハンプトン、演出:ジェームス・マクドナルド、美術:ミリアム・ブエザー、 出演:ケネス・クラナム(「夜の来訪者」など。オリビエ賞ノミネート)、 レア・ウィリアムズ(「オレアナ」「スカイライト」「帰郷」などトニー賞ノミネート)
2015年05月
英国・ロンドン トリサイクル・シアター
2015年09月
ウエスト・エンド ウィンダムズシアター
2016年02月
ウエスト・エンド デューク・オブ・ヨークス・シアター
2016年04月
ブロードウェイ、マンハッタン・シアター・クラブ制作により上演 
(演出:ダグ・ヒュー、主演:フランク・ランジェラ(過去「海の風景」「フロスト/ニクソン」などで三度のトニー賞に輝く名優)

公演情報

東京公演

2019年2月2日(土)~2月24日(日) 東京芸術劇場 シアターイースト
2019年2月2日(土)~2月24日(日) 東京芸術劇場 シアターイースト
ACCESS
東京都豊島区西池袋1-8-1
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線「池袋」駅西口より徒歩2分。
駅地下通路2b出口と直結しています。
東京・料金(全席指定・税込)
2018年9月9日(土)チケット発売
一般 7,000円 
65歳以上 6,000円 
25歳以下 3,000円 
高校生以下 1,000円  
65歳以上、25歳以下、高校生以下チケットは、劇場ボックスオフィスにて取扱。(枚数限定・要証明書)
※障害をお持ちの方:割引料金にてご観劇いただけます。詳しくは、劇場ボックスオフィスまで。(要事前予約)
【託児サービスのご案内】
東京芸術劇場でご鑑賞の際には、一時託児をご利用いただけます。
(有料・定員制・希望日1週間前迄に要申込)
ご予約受付・お問合せ:
HITOWAキャリアサポート株式会社わらべうた 
0120-415-306(平日9時~17時)
東京・販売窓口
 0570-02-9999
24時間・音声自動応答)
Pコード:488-689
 0570-084-003
24時間・音声自動応答)
Lコード:32331
 0570-000-407
(オペレーター対応
10:00~20:00
ローソン・ミニストップ店内Loppiで購入できます。
東京・お問合せ
 0570-010-296
東京芸術劇場ボックスオフィス
(休館日を除く10時~19時)
【主催】東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)東京都/アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団) 【助成】文化庁劇場文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)/独立行政法人日本芸術文化振興会 【後援】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本後援

兵庫公演

2019年3月16日(土)~ 17日(日)
2019年3月16日(土)~ 17日(日)
ACCESS
兵庫県西宮市高松町2-22
阪急「西宮北口」駅南改札口から連絡デッキで直結。
兵庫・料金(全席指定・税込)
2018年9月9日(土)チケット発売
7,000
※車イスでご来場のお客様は、芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255 にお電話でご予約ください。
兵庫・販売窓口
 0570-084-005
Lコード:52058
 0570-000-407
(オペレーター)
兵庫・お問合せ
 0798-68-0255
芸術文化センターチケットオフィス
【主催】兵庫県/兵庫県立芸術文化センター

上田公演

201932日(土)・3日(日)
14:00
サントミューゼ
(上田市交流文化芸術センター)小ホール

【一般前売開始】1110日(土)10:00
【料金】 一般4,500
U-25(公演日時点25歳以下)2,000
(全席指定・税込)
U-25(公演日時点25歳以下)チケットはサントミューゼ窓口のみの販売(購入時・入場時に年齢がわかる身分証明書を提示ください)
【お問合せ】上田市交流文化芸術センター
0268-27-2000 (9:00~19:00/火休館日)
【主催】上田市(上田市交流文化芸術センター)、上田市教育委員会

高知公演

201936日(水)19:00 
高知市文化プラザかるぽーと 大ホール

【一般前売開始】111日(木)
【料金】S(1・2階)7,000
A(3階)4,000(全席指定)
※未就学児の入場はご遠慮ください
【お問合せ】公益財団法人高知市文化振興事業団
088-883-5071
【主催】公益財団法人高知市文化振興事業団

名古屋公演

201939日(土)18:00
10日(日)14:00 
ウインクあいち

【一般前売開始】929日(土) 10:00
【料金】8,000(全席指定・税込)
※未就学児のご入場はご同伴の場合でもお断りいたします。
【お問合せ】中京テレビ事業
052-588-4477
(10:00~18:00/土・日・祝日休業)
【主催】中京テレビ放送

松本公演

2019321日(木・祝)14:00 
まつもと市民芸術館 小ホール 

【一般前売開始】1110日(土)
【料金】 一般4,500
U18 2,000

※未就学児のご入場はご同伴の場合でもお断りいたします。
U18チケットは、公演当日18歳以下であることの証明を入場時にご提示いただきます。

【お問合せ】まつもと市民芸術館チケットセンター
0263-33-2200(10:00~18:00)
【主催】一般財団法人松本市芸術文化振興財団
【後援】松本市、松本市教育委員会