スタッフ

フロリアン・ゼレール

1979年パリ生まれ。フランスの小説家、劇作家。<アンデパンダン>紙によれば“フランス文学界の最もホットな才能の一人”。

22歳のときに<人工雪>で小説家デビュー。これまでに小説5作と戯曲9作を執筆。たちまちフランスの最も有名な現代劇作家の一人となった。

<他人>L’autre、<調教>Le Manège、<もし君が死んだら>Si tu mourais、<彼女は君を待っている>Elle t’attend、<母>La Mère(2011年モリエール賞受賞)、<真実>La Vérité、<平和な1時間>Une heure de Tranquilité、は、フランス国内および国外で成功裏に上演された。

<父>Le Pèreは2014年にモリエール賞3賞受賞(最優秀演劇作品賞、最優秀男優賞=ロベール・イルシュ、最優秀女優賞=イザベル・ジェリナス)。2015年にブリガディエ賞受賞(演劇人の投票による)。またオリヴィエ賞(英国)とトニー賞(米国)の最優秀演劇作品賞にノミネートされた。 ブロードウェイ公演のフランク・ランジェラ、ロンドン公演のケネス・クラナムなど、本作品に主演した俳優の多くは本国の演劇賞にノミネートまたは受賞している。

<平和な1時間>Une heure de tranquilité(A bit of peace and quiet)は主演ファブリス・ルキーニ、パトリス・ルコント監督により映画化。 同監督により<父>も『フロリッド』という題名で、2015年に出演ジャン・ロシュフォール、サンドリーヌ・キベルランで映画化された。

<母>、<父>、<真実>、<嘘>、<飛び去る前に>などゼレールの戯曲は世界中で上演されている。そして三部作の最後を飾る<息子>が2018年に上演予定である。

パリ在住。妻は元モデルで、女優、彫刻家として知られるマリーヌ・デルテルム。彼女は<調教>パリ公演の出演者の一人である。二人には2008年12月生まれの息子ロマンがいる。

劇作家としてのフロリアン・ゼレールの作品はDrama Parisで紹介されている。

ラディスラス・ショラー

1975年生まれ。ラディスラス・ショラーは彼の世代で最も才能ある演出家として尊敬を集める演出家の一人である。

まず俳優として出発し、ついで自分の演劇カンパニー<ヘリオトロープ・シアター>を主宰。1999年にクリエ劇場のジルダス・ブルデの演出助手およびウェスト・パリジャン劇場のトップとなった。 ミュッセやボーマルシェといった古典から、外国作家の現代劇(ホロヴィッツ、マクドナー、ブシャール、ウィリモン)を演出しつつ、自らも戯曲を書き始める。2013年に演出したユージェーヌ・ラビッシュの<シャンボーデ駅>La Station Chambaudetと2015年に演出した<ささやかな遊び>Un petit jeu sans consequencesは、2作ともTV局フランス2で生中継されている。 エベルト劇場で演出したフロリアン・ゼレール作<父>Le Pèreがモリエール賞3賞と2014年の年間最優秀演劇作品賞を受賞。

その後、セバスチャン・ティエリーの2作、<二人の裸の男>Two men nakedをマドレーヌ劇場で、<モモ>Momoをパリ劇場で演出。

近年は、フランスで最も才能のある俳優たち、ミュリエル・ロバン、ファブリス・ルキーニ、ロベール・イルシュ、サンドリーヌ・ボネール、ティエリー・フレモン、ラファエル・ペルソナーズ、イザベル・ジェリナス、ブリュノ・ソロ、ドミニク・ピノン、ローラン・ドゥッチ、リノ・ルナールらを演出している。

2015年に、それまでの自分自身を新たに作り変えようと、ミュージカル<レジスト>Resisteの演出に挑戦し、大成功を収める。ついで、ディケンズの名作を新しくした<オリヴァー・ツイスト、ザ・ミュージカル>Oliver Twist, le musicalを演出し、2017年モリエール賞の最優秀ミュージカル賞にノミネートされた。 同世代の最も若く才能のある演出家の一人であるショラに、フロリアン・ゼレールは再び最新作<息子>The sonの演出を依頼。彼の要請でイヴァン・アタルとアンヌ・コンシニーの出演が決まっている。2018年が<息子>の成功で始まった後も、ディディエ・ブルドン、ヴァレリー・カルサンティ、ティエリー・フレモン主演の<切っても切れない仲>Les inséparablesの演出が控えている。

エマニュエル・ロワ

1975年エクス・アン・プロヴァンス生まれ。現パリ在住。 1999年パリの国立高等装飾美術学校舞台美術科卒。在学時から絵画と文学に親しむ。映画の美術を手がけつつ、演劇とオペラの双方の舞台美術を担当。2003年フリブール・オペラ座で開催された舞台演出と美術の国際コンクールで、マリオン・スートロ演出<ホフマン物語>の美術でリング・アワード受賞。続いてモンペリエ国立オペラ座でグノーの<鳩>の美術を担当。

2011年にリヨン・オペラ座でのイザベル・アブルケール作<ドゥースと青髯>の子供のコーラスの演出を演出家ジャン=ロマン・ヴェスペリーニと共に担当。二人の協力関係は、リモージュ、ランス、レンヌのオペラ座共同制作によるヴェルディの<椿姫>上演、CREA(Création vocal et scenique)での<ピノッキオ>上演、モンパルナス劇場での<海の夫人>上演へと続いた。

2008年にポーリーヌ・ビュローと出会い、彼女の劇団「天使の分け前」(現在は国立の劇団)による公演に参加。2009年ジョン・マースデン作<内部からの手紙>、2010年ベルナール=マリー・コルテス作<ロベルト・ズッコ>をタンペット劇場で、2014年<モデル>、トリスタン・ガルシア作<人間の最良の部分>、<セイレーン>再演をロン・ポワン劇場で、2017年<私の心>をブッフ・デュ・ノール劇場で、最近ではオペラ・コミック座での<安物の宝石>と、現在制作中の<ラ・ボエーム>が二人の9本目の協力作である。

2011年に演出家ラディスラス・ショラと出会い、十数本の公演に協力。マリニー劇場でのマーティン・マクドナー作<ロンサム・ウェスト>、2012年アントワーヌ劇場での<ハロルドとモード>、エベルト劇場でのフロリアン・ゼレール作<父>(モリエール賞の私営劇場部門で最優秀公演賞受賞)、ユージェーヌ・ラビッシュ作<シャンボーデ駅>(テレビ局フランス2で生中継)、アトリエ劇場での<備忘録>、<トム・アット・ザ・ファーム>、<権力のカード(ファラガット・ノース)>、<ケネディ>、<切っても切れない仲>、そして2本のミュージカル、2014年パレ・デ・スポールでの<レジスト>と、2016年サル・ガボーでの<オリヴァー・ツイスト>によって二人の協力関係に新たな幕が開いた。

キャスト

アンドレ 橋爪功 はしづめ いさお

大阪府出身。日本の演劇・映像の世界になくてはならない俳優。 演劇集団円の公演をはじめ多数の舞台に出演。野田秀樹との舞台も多く、1986年『十二夜』、89年『野田版 国性爺合戦』に出演のほか、 95年NODA・MAP 番外公演『し』では、野田秀樹と絶妙な二人芝居を創出。NODA・MAP作品には2009年『パイパー』、 10年『ザ・キャラクター』、そして12年の初演の『エッグ』でも、改めて大きな存在感を示した。 07年『実験』『レインマン』で第15回読売演劇大賞選考委員特別賞を受賞。近年の主な出演舞台は『ゴドーを待ちながら』、 『ドレッサー』、『景清』(第67回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞)、『謎の変奏曲』(第25回読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞)、18年『TERROR テロ』日本初演。

アンヌ 若村麻由美 わかむら まゆみ

東京都出身。無名塾入塾後、NHK連続テレビ小説『はっさい先生』に主演しエランドール新人賞を受賞し、 時代劇から海外翻訳劇までさまざまな映像作品、舞台作品に幅広く出演している。映画『金融腐蝕列島・呪縛』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞、 NHK『柳橋慕情』でギャラクシー賞個人賞、舞台『テレーズ・ラカン』では紀伊國屋演劇賞個人賞他を受賞。近年の主な出演作は【テレビ】『黒い十人の女』(YTV)、 『鬼平犯科帳 THE FINAL』(CX系)【映画】『臨場-劇場版-』(12)、『草原の椅子』、『じんじん』(13)【舞台】『鉈切り丸』(13)、『昔の日々』(14)、 『ザ・空気』(17)、『チルドレン』(18)ほか。

女 壮 一帆 そう かずほ

兵庫県出身。96年に宝塚歌劇団に入団し、『CAN-CAN』で初舞台。 しなやかでキレのあるダンスと確かな歌唱力で注目を集め、雪組トップスターを務める。14年に退団後は舞台を中心にライブ活動も精力的に行っている。 近年の主な出演に、舞台『扉の向こう側』(16)、 『アダムス・ファミリー』、音楽劇『魔都夜曲』、『細雪』(17)、『戯伝写楽2018』、ミュージカル『エドウィン・ドルードの謎』(18)他。 ドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(TX)、『かもしれない女優たち 2016』 (CX)他。 現在、『壮一帆 気分SO快!』(TS ONE)のパーソナリティーを務めている。

ローラ 太田緑ロランス おおた みどり ろらんす

北海道出身。フランス人の父と日本人の母を持つ。 2010年、NODA・MAPの三人芝居「表に出ろいっ!」の娘役にオーディションで選ばれ、中村勘三郎と野田秀樹の娘を演じて注目を集めた。 その後、Bunkamura『もっと泣いてよフラッパー』(14)での虚言癖のある謎の踊り子や、『ポリグラフ』(12・14)での意志の強いひたむきなヒロイン、 『海の夫人』(15)では家族思いの「うじうじした」長女ボレッテ、串田和美のライフワークともいえる作品『スカパン』(13・15)では笑い上戸のジプシー娘など、 役の幅を広げた。17年イキウメ『天の敵』『怪談 牡丹燈籠』、こまつ座『円生と志ん生』に出演、18年はKawai Project『お気に召すまま』に主演。

男 吉見一豊 よしみ かずとよ

愛媛県出身。1989年演劇集団円の会員に昇格。主にテレビドラマや舞台を中心に、 洋画の声優としても活躍している。主な出演作は、NHK連続テレビ小説『天うらら』(NHK)、『軍師官兵衛』(NHK)、『協奏曲』(CX)、 『ショカツ』(DX)、『最強のふたり』(EX)、近年の舞台では舞台『ガリレイの生涯』(12)『幽霊』(14)『繻子の靴』(16・18)、 『プルートゥ PLUTO』(16・18)、『同郷同年』(17)など。

ピエール 今井朋彦 いまい ともひこ

東京都出身。1987年に文学座研究所入所。 同劇団公演の『雨の運動会』(88)や『チェンジングルーム』(89)への出演を経て、92年に座員となる。以降、舞台を中心に活躍。 受賞歴も数多く、96年に『水面鏡』で第31回紀伊國屋演劇賞個人賞、01年に『こわれがめ』、『コペンハーゲン』、 『職さがし』で第9回読売演劇大賞 優秀男優賞、11年に『破産した男』他の演技で第62回芸術選奨文部科学大臣新人賞、 と実力派として名高い。主な出演作品は、テレビNHK大河ドラマ『真田丸』(16)等。舞台『おのれナポレオン』、 『ジャンヌ』、『国民の映画』(13)、『三人姉妹』(14)、『トロイラスとクレシダ』『再びこの地を踏まず』(15)、『ヘンリー四世』(16)、 『子午線の祀り」、『リチャード三世』(17)、『TERROR テロ』日本初演(18)。